木の温もりに触れながら、日本古来の社寺建築を支える技術を学ぶ宮大工の世界。その門をくぐるため、精魂込めて修行に励む若者たちがいる。宮大工養成塾で鍛えられた卒塾生が語る、修行時代の厳しさとその後の彼らの道筋に迫る。貴重な技と心を受け継ぎ、木と向き合う日々の中で感じる宮大工としての誇りとは―。
目次
・学科試験なし、面接試験のみ
・即戦力の宮大工を目指しているのか
*各校舎によって異なります。
・「宮大工になる」という意志がある事
・失敗を恐れない姿勢と自己改善努力
・自分を捨てて、真っ白な状態で学べるか
・自分と異なる価値観と受け入れる事が出来るか
1,宮大工体験に参加する:通年開催
2,学校説明会に参加する:例年7月~11月 *期間以外は個別対応
3,願書を提出する
4,希望校舎の面接試験を受ける
5,合否通知 *面接試験から2週間以内に通知
6,新規入塾生オリエンテーションに参加する:2月下旬
7,入塾式:3月下旬
留年または進学できなかった方で入塾希望の場合、3月に個別対応しています。
・伝統的な技術は、木材を緻密に加工・組立し、美しくかつ長持ちする建物を造る
・建物を造るという事は、その技術・哲学・文化を残すという事。
・昔の職人と建物を通じて対話出来るくらいの洞察力と感受性がある
宮大工養成塾のコンセプトは、3年間の修行で自分の飯は自分で稼げるようになる事
運営母体:大松建設株式会社
仕事比率:「社寺20%:住宅80%」
手刻みの住宅を中心に大工道具を使い方を覚えていく。職人の会社には珍しく、井上棟梁をはじめとし、橋本先生・宮治先生も優しくアットホームな環境で学ぶ事が出来る。
定員数:2名
試 験:面接
諸費用:1年生:135万円(学費・寮費・初期セット)
2年生:119万円(学費・寮費)
3年生:119万円(学費・寮費)
*食費3万円程度/月
手刻みの木造住宅を中心に、社寺の仕事も学んでみませんか?
運営母体:株式会社 大裕工務店
仕事比率:「社寺80%:住宅20%」
稼げる宮大工の養成を目指し、変化や成長を楽しむ場所。
稼げる=必要とされる宮大工になるために、本村棟梁からそれぞれの塾生に合わせた指導を受ける事が出来る。
定員数:2名
試 験:面接
SPI 適性検査試験
諸費用:1年生:135万円(学費・寮費・初期セット)
2年生:119万円(学費・寮費)
3年生:119万円(学費・寮費)
*食費3万円程度/月
成長を楽しみ、継続できる宮大工を目指しましょう。
運営母体:一般社団法人 宮大工養成塾
仕事比率:「社寺100%」
ストイックに宮大工を目指す場所。禅寺のような生活を送り、修行づけの日々を送る。辛いけども、成長していく自分が好きという方や凄い宮大工になりたいと思う人が集まる学び舎。
卒塾時点では、宮大工養成塾の標準設定である「長の下」よりも一つ上の「長の中」を目指し、それに必要な技術・メンタル・知識の習得を目指す。
3年間で人生一発逆転を狙うならココ!!
※大阪本校の場合は、いつでも他校舎に転籍する事が可能です。
定員数:5名
試 験:面接試験
身体能力テスト
諸費用:1年生:135万円(学費・寮費・初期セット)
2年生:119万円(学費・寮費)
3年生:119万円(学費・寮費)
*食費3万円程度/月
特 典:初期セット以外の必要な道具の補助
その他:令和7年度より大阪本校のみ下記の内容に変更されます。
頭髪規定:坊主
寮:大部屋 禅宗の僧堂のような内装になります。
1日のスケジュール:21時就寝、4時半起床(7時間半睡眠)
文武両道:頭と体を鍛えていきます。
大阪本校のみスパルタな宮大工英才教育を行うため、こういう感じの寮に改装します。
参考:禅宗の僧堂
宮大工養成塾が広まったおかげで、多くの人が宮大工になれるような環境が整いました。今までの標準的な宮大工の養成方法は、他の校舎に継承し、私は、自分自身が本当にしたい理想の修行環境(ストイック・スパルタ)を実現していく方向に舵を切りました。宮大工の英才教育を受けたい人 集まれ!!
・日々の実践の中で、技術と知識を徐々に身に着けていく事が大切
・実践の中でしか学べない経験とプレッシャーが精神を鍛える
・自習の中で、課題を克服し、仕事を勝ち取る方法を学ぶ
名前:田中くん
出身地:長野県
合宿成績:夏 鉋削部門 優勝
秋 彫刻部門 優勝
卒塾時階級:連の上
Q どんな修行生活でしたか? 大変だったこと、挫折したこと、嬉しかったことなど。
毎日の寮生活、スマホを持たない生活の中で、自分と向き合う時間がいかに大切なのかを学べた。一人では気づくことのできない自分の弱さも強さも、同じ志を持つライバルとともに仕事も生活もともにすることで見つけられたと思う。仕事は、日々競い合いの元、勝ち取るものだった。自分がこの仕事をやりたい、あの仕事をやるには何をすべきか、他者よりも考え、努力したものが結果につながった時は、緊張とともに達成感が得られた。今後も続く、修行生活の土台を築くことができたと思う。 三年間の中で何度も自分の弱さという大きな壁にぶつかり、多くの間違いを起こしてきたが、そのすべてを受け止めてくれた養成塾に感謝し、これからの修行につなげて更なる努力をしていきたいと思える修行生活だった。
Q 卒塾後、宮大工企業で働いてみて、どんな感じですか?
神社仏閣を主な仕事とした工務店に就職ができた。日々、与えられる仕事を前に、臆することなく取り組めている。入社半年後、小さい現場ながら、一人で任されるようになれた。今後、さらに大きな仕事を任されるように、努力を重ねていく
Q 卒塾してから、宮大工養成塾という存在は必要と思うか?思わないか?
自分のために時間を使う3年間をおくれる環境というのはとても重要なものであると思う。社会にでていくうえでの基礎を学べた養成塾は今後も必要だと思う。
05時 起床・清掃(典座は、お弁当と朝食作り)
06時 朝食
07時 朝の自習 または 現場移動
08時 ラジオ体操・朝礼・作業
10時 30分休憩
12時 昼食
13時 午後作業開始
15時 30分休憩
18時 夕食
19時 自由時間
典座は、翌日の食事の買い出しと仕込み
お風呂・洗濯・夜の自習などを行う
23時 就寝(この時間までには必ず就寝するという意味)
・3年間の修行を経て、宮大工企業にて即戦力として活躍する
・全国の宮大工企業が待ち望んだ人材が幅いていく瞬間
・宮大工ロードマップの進捗度
・生活習慣・礼儀礼節
・工場での加工作業
・現場での組み立て作業
において一定の水準をクリアした者
・宮大工企業が競争入札する事により、良い条件で就活が出来る
・選択権が塾生にある
・希望の宮大工企業から指名されない場合がある
→一般就活に切り替える方法もある
・4年目の宮大工として受入れをしてくれる宮大工企業での採用試験を受ける。
・若手宮大工の人材不足の今は、4年目の宮大工は希少性がある
・希望する宮大工企業の採用試験を受ける事が出来る。
・4年目の宮大工として交渉する事が出来る
・宮大工ドラフトよりも条件が悪くなる
・3年間の修行をしているので、礼儀礼節・生活習慣がしっかりしていてメンタルも強い
・仕事が出来る自前の道具を持っていて、すぐに使えるようなっているのは凄い
・入社段階から職人としての仕事をしてくれるので手離れが良い
・刃物研ぎがしっかりとしている
・夜や休日も自習をするので、仕事を与えたくなる
・3年間修業しているので、離職するリスクが少ない。
・自習をしない
・課題に取り組まない
・休み勝ち
・相手の事を考えない
どれだけ良い環境があっても、学ぶ気が無い人は、成長しない
曹洞宗の大本山永平寺で修行をしていたお坊さんに修行について聞いてみた時、
修行というのは1人でするものですが、全員が同じ仕組みで同じ環境で、動いているから、自分も流れに身を任せて修行が出来たとの事。もしも、本当に1人っきりで修行をしていたら、どこかで手を抜いていたのかと思うと人間の弱さとそれを補える環境があった事について語られていました。
人間というのは弱いものです。一人ぼっちでやるのは、かなりハードルが高いです。
・宮大工ロードマップによる3年間すべき指標
・素人が3年でプロになるためのメソット
・修行づけの日々が送れる環境
・実践で使える強固な基礎技術の習得
・宮大工企業に就職した時に負けないメンタルの強化
・実践によって実績を得れる環境
百聞は一見に如かず。行動こそがあなたを宮大工へと近づける第一歩となる