一般社団法人 宮大工養成塾

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勝手なルールがある

今回は、宮大工養成塾兵庫校の宮大工塾生の作業をアップしていきますね。TOPに動画をアップしましたので、よかったらご覧ください。

欄間の取替作業

欄間の取替のため、透かし彫りに挑戦中。宮大工として成長していくために、作業を一生懸命するということは、非常に大切な事ですが、それだけでは通用しないのがプロの世界でもあります。本気でやっている人がいる世界、それがプロの世界になります。

多くの人は、長に分類される

宮大工は、大工・引頭・長・連に分類されます。

連は、下積みの段階。職人になるために基礎を磨きます。長は、職人です。実際に墨がついたものを加工して組立をします。引頭は、設計図を元に原寸図を書いて、型板を起こして、墨付けを行い、現場を納めます。大工は、顧客へ営業し、設計・積算・管理までを行います。多くの人は、「長」という階級に分類されます。技術があるはずなのに、なぜ「長」の人が多いのか?それは、チャンスを掴まなければ、引頭にはなれないからです。そして、引頭になってもなおチャンスを掴まなければ、大工にはなれないのです。

勝手なルールがある

人は、自分の中で勝手にルールとやらを設けています。これが出来たら、こういう仕事をさせてもらえるんだ。とか、この年数の人の中で努力をすれば、自分は認めてもらえるんだ。など、沢山あります。宮大工養成塾の中でも勝手にルールを作っている人がいます。それは、1年生だからまだ大丈夫。とか、1年生の中で1位になればいい。とか誰が言ったわけでもありませんが、勝手にそのようなルールが存在します。

存在しうる全ての職人がライバルである

私はいつも言います。年数を理由にしている人は、絶対に本当の意味でのチャンスを獲れない。万年「長」の階級でいて、そして、その中でも底辺であることを。なぜならば、職人になったらば、宮大工歴10年であろうが20年であろうが、この人たちと勝負をしなければいけない現実をどのように考えるのか?まだ職人になって、1年生なので、、、。と諦めてしまうのか?これは、チャンスを得るとか得ないとかいうレベルにそもそもいないという事になります。

チャンスは、一瞬で消えてなくなる

ほとんどの人が、「長」の宮大工さんという階級で終わるということは、チャンスは平等ではないという事。しかし、この確率を上げる事は可能。チャンスがやってくる、、、。という勝手なルールを捨てる事。チャンスとは獲りにいくものである。これを出来てるいる人が、チャンスをモノにして、引頭・大工への道を登っていくのです。あそこにチャンスがある。という状態があって、どうやってチャンスを得ようか?という時点で、チャンスを獲りにいっている人に負けます。チャンスを獲りに行っている人は、チャンスが出現した瞬間に得ています。この一瞬の差の連続が明暗を分けるのです。

どうせするなら、棟梁になれ

塾生のみんなにいつも伝えていることは、どうせするなら上を目指せ。後で、自分が思う形に修正すればいいです。棟梁になれるだけの姿勢・態度が大切です。多くの人は、失敗を恐れてチャレンジする事を諦めます。多く人は、周りからの目を気にして、諦めます。多くの人は、答えが間違っていたらどうしようと、考えてしまいます。私は、思います。失敗する事よりも、周囲の目を気にする事よりも、恥ずかしいと思う事よりも、チャレンジしない事の方がよっぽど残念で、恥ずかしい行為です。今は、実力がなくたってもいい。今は、負けていてもいい。けれどもね、勝負をする前から負けを認めているような人には、チャンスは絶対にモノにできないし、チャンスを得てほしいとも思いません。もっと自分と向き合ってほしい。もっと真剣に取り組んでほしい。そのためには、自分から逃げてはいけないんです。

自分を信じろ

宮大工養成塾というのは、プロの宮大工を目指す学舎です。損得抜きで、我々は、プロの宮大工になる事を通じて、地域の神社仏閣を再生する集団なんです。そして、ここで育った子が、たんぽぽの種のように全国に飛び散ることにより、その種がその地に根付き、地域の神社仏閣を再生します。今後の宮大工の業界を担うのは、ここで学んだ子になります。そういった野望を抱くからこそ、棟梁を目指してほしいと思うのです。そして、我々には、その責務があると感じています。

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