宮大工とは、主に神社仏閣など歴史的建造物の建築や補修を手掛ける職人です。
そのため、一般的な大工とは異なる工法で作業を行います。
この工法というのが、木組み工法です。
今回はこの木組み工法についてわかり易く解説致します。
この記事を読むと、宮大工の仕事について詳しくなれます。
宮大工の仕事が気になる方はぜひ最後まで読んでくださいね。
目次
釘や金物などで補強できる現代の一般的な工法とは異なり、木組み工法は一切釘や金物を使いません。
木組み工法とは木と木をつなぎ合わせる技法です。
木の性質や木目の流れを生かして柱や部分的なパーツをつなぎ合わせていきます。
木材には
同一方向の木材をつなぐ部分である継ぎ手
異なる方向の木材をつなぐ部分である仕口
の2種類あります。
また、一見全て同じ様に見える木材ですが、建築の材料となった後も木は生きていくため、一本一本の木の癖や性質を読み取り、その木を
使うのかを判断しながら手刻みで加工していきます。
そのため、木組み工法は確かな知識や技術が必要となります。
木組み工法は日本の気候風土に合っており、長い歴史を経て現在まで伝わっています。
最近では、木組み工法を取り入れた一般住居の建築にも注目されるようになってきましたよね。
ここでは木組み工法を用いるメリットを3つ紹介致します。
1つ目の木組み工法のメリットとして「安定した強度を備える」ことが挙げられます。
職人が木一本一本の特性を見抜き、加工を行って組み上げていきます。
そのため、継ぎ手や仕口が地震の衝撃を分散させ、耐久性に優れた建築物が組み上がります。
また、金物を使わずに木と木を組むことで劣化しない構造となっています。
このように、職人の知恵と技術が木組み工法に集約されて安定した強度を保っているのです。
2つ目の木組み工法のメリットとして「環境性能に優れている」ことが挙げられます。
木は湿度調整機能を持っており、季節によって適度な湿度を保つようになっています。
そのため、日本の風土に合っており、クーラーや暖房の力に頼らない環境性能の高い建築物を建てることが可能です。
3つ目の木組み工法のメリットとして「木の良さを活かしている」ことが挙げられます。
木組みは木の良さを最大限に活かした工法です。
木をふんだんに使うことで開放感が生まれ、自然を感じられるような雰囲気が生じます。
また、釘や金物を使用しないため、木材の再利用が可能で環境に良いと言われています。
木は使い方によって長く使うことができます。
このような木の良さを木組み工法では最大限に活かしています。
木組み工法は、長年の経験で得た技術や知識が必要となります。
そのため、木組み工法を行える宮大工になるためには通常10年以上の修業が必要だと言われています。
しかし、この修業というのが厳しいだけでなく雑用から始まるため、なかなか技術を習得できません。
この影響もあり、近年宮大工人口は全国に1000人以下になったと言われています。
宮大工が減少すると、伝統的な木組み工法を継承する人も減少するということになります。
そんな問題に歯止めをかけようと、宮大工養成塾は設立されました。
宮大工養成塾では、3年間という期間で実践を通じて現場で通用する宮大工を養成する事が設定されています。
その上、実際の現場で技や知識を習得できるという強みがあり、卒業後に即戦力として宮大工の仕事を行えるようサポート致します。
宮大工養成塾はこのように若手宮大工を育成することで、木組み工法という伝統的な技術を継承しています。
また、宮大工養成塾では、大阪本校・兵庫校・神奈川校にて宮大工体験も実施しています。
木組み工法にご興味がありましたら、ぜひホームページよりお申し込みください。
木組み工法とは木と木をつなぎ合わせる伝統的な技法です。
この木組み工法を用いれば、
というメリットがあります。
この伝統的な木組み工法をぜひ宮大工養成塾でお試しください!
記事作成
ライター:土井龍弥
大阪教育大学卒、小学校教員を経て、尼崎で学習塾Learning Methodを開業。得意分野:教育・健康・転職・エンタメ
現在、宮大工養成塾では、大阪本校・兵庫校・神奈川校にて宮大工体験を実施しております。宮大工体験について詳しく知りたい方や宮大工体験を申し込みしてみたい方は、ホームページをご覧ください。