宮大工ドラフト2022の最終選考期間までもう少し。今回は、益田くんについて過去の出演動画も含めてまとめていきます。
彼が他の塾生と秀でている部分は、地頭の良さです。現場作業において次に、どんな作業があるかをいち早くキャッチし、行動できる俊敏性には高い評価をしています。もう一つ挙げると、一つのやり方がダメな場合、アイデアを出して新しい方法で問題解決する能力があります。
益田くんは、高校中退で宮大工養成塾に入塾しました。1年目の年は、ダラけており成績も下から数えた方が早いくらいでしたが、1年目の終わりの「とある出来事」をキッカケに激変し、作業姿勢も良くなり、努力をするようになった結果、力をつけてきました。
一年目の時の様子です。チャラさがかなり残っている事がわかります。ここから色々と指導をしたのですが、なかなかすぐに変わる事が出来ない事が続き、一年目の最後に「とある出来事」を経た後に、変わっていく事になります。「とある出来事」については、指名企業には公開いたしますが、こちらのブログをご覧の方にはお伝え出来ない内容になっていますので、お察し下さい。
1年間もすれば、化粧材の主要な部分をやっていけます。この時くらいから失敗が少なくなり、化粧材の作業をやっていくことになります。とはいえ、まだまだ実力がついていないので、最後の鎬突きをやってもらいました。
古材の埋木。はじめは一つ一つしていたので、遅かったですが、まとめてする事で早くなることに気づき、スピードがアップしました。
光つけの作業を覚えるために、自作の口引きの作成をし、サンプルを作ってくれました
柱の根継ぎ作業を合わせる作業をしています
新しく取り替えた欅の化粧柱の加工。プレッシャーに耐えながら、がんばっていました。
欅の柱の仕上げ。檜と違う難しさを実感していました。もっと綺麗に削れるように、堅木用の鉋を仕込んで、次に備えていました。
柱の根継ぎ作業。既存の柱を綺麗に刻むために、体幹を使って、自分から材料に合わせていく感じで綺麗に刻みが出来ていました。墨付け以外は、既存柱の加工・取り替え柱の加工・組立まで一人ですることが出来ました。
檜柱の根継ぎ材の鉋仕上げ。
金輪継ぎによる根継ぎ作業