一般社団法人 宮大工養成塾

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宮大工の仕事内容について

2020.11.16

 宮大工は、神社仏閣(神社とお寺の事)に特化した大工になります。神社仏閣に訪れると様々な建築物があります。これを作っているのが宮大工になります。神社仏閣の建築は、社寺建築といわれ、神社建築と寺院建築に分類されます。

神社建築

 代表的な神社建築の建造物といえば、鳥居・拝殿・本殿になります。もともと、神社は建物を持たず、大自然を神々の依り代(神様が降臨する対象)とし、大神神社にみられるように、山を御神体とし、それを礼拝の対象としていましたが、飛鳥時代に仏教が伝来し、その影響を受けて、神社も建築を持つようになったとされています。鳥居は、神域との結界の出入り口としての機能があり、家でいうと玄関のような場所で、拝殿は、文字通り、参拝する空間で、現在では2礼2拍手1礼(正しくは、2拝2拍手1拝:拝とは、90°の礼の事)で略式参拝を行います。本殿は、神様がご鎮座する空間になり、当然の事ながら、一般人は中へは入れません。

寺院建築

代表的な寺院建築といえば、山門・本堂・鐘楼・塔婆・食堂などになります。七堂伽藍といって、中心的な建物を伽藍といい、7つのお堂で1つの伽藍が形成されることになっています。七堂とは、古くは、金堂・塔婆・講堂・鐘楼・経蔵・僧坊・食堂の事をいいますが、後に宗派により違う事がありますが、伽藍を形成する上で、お堂がたくさんいるよ。という事です。

 伽藍配置としては、1直線にお堂が並ぶ四天王寺式が有名で、他にも法隆寺式・川原寺式など、色々な配置形式があります。薬師寺などは、東塔と西塔の2つの塔が存在したり、宗派により特徴があります。

さいごに

 宮大工は、このような神社仏閣の建築に特化した大工になります。大きな建造物をつくるので、大きな木材を加工して組立を行いますので、木の癖を読みながら作業していくのが特徴になります。木は、大きければ大きいほど、捻じれたり、反ったり、縮んだりしますので、経験が必要になります。また、大きな部材を使うという事は、1人で作業することは難しく、多くの人と一緒になって作業を行うので、相手を思いやる気持ちや、コミュニケーション能力が必要とされます。

宮大工の体験
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