一般社団法人 宮大工養成塾

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宮大工養成塾 塾生の1日 大阪本校編 #01

朝食の風景

 宮大工養成塾での1日のルーティンを紹介します。宮大工養成塾は、宮大工になるために特化した私塾になります。宮大工になるための下積みをするために、全国から宮大工になりたい若者が集結し、この学舎にて宮大工になるために必要な事を学びます。今回は、朝起きてから、作業に入るまでの早朝ルーティンを解説します。

食事当番

お弁当のご飯を詰める

5時になると、起床係りが鐘を鳴らし、その音で目覚める。まずは、布団をたたみ、部屋の窓を開けて換気し、作業服に着替えてから掃除を行う。部屋の掃除が終われば、各自持ち場の掃除にいく。食事当番の人は、お弁当を作り、その後、朝食を準備する。食事当番は、時間との戦いで、6時にまでに全てを済ませる事が、昇格するためには必須の条件になっている。

整理整頓掃除清潔

食堂の畳を拭く

世の中には、3S4Sという言葉がある。整理整頓掃除清潔の頭文字をとった言葉である。清潔に保つためには、掃除が必要で、掃除をするためには、整頓してある必要があり、それらが整理されている事が理想です。なので、散らばったものを、元の場所に整理し、整理した場所を細かに整頓する事で、初めて掃除がきちっとできる環境が整い、掃除を隅々まで行う事で、清潔感を保つ事ができます。この状態をキープする事で、色んな細かい事に気が付く事ができ、感性を向上させる事ができます。

朝食は黙食

朝食は、御膳を用いて正座で頂きます。食べ方は、家庭のように和気藹々と食べるのではなく、黙食で音をたてずに頂きます。もちろん、食べる際にでる音である咀嚼音(そしゃくおん)もたたないように「食べる」という事に集中します。咀嚼音は絶対になるので・・・、とそこで終わってしまえばそこまでですが、ならないように試行錯誤したり、神経を使う事に意味があります。朝食は、白ごはん、大根みそ汁、とろろ・大根の浅漬け・ウインナーを食べました。とろろをすすらないように、漬物を噛む音に注意したり、、、ご飯を食べるという行為が修行の一つです。食事が終われば、歯磨きなどの身支度をし、6時30分までには、自室を出ます。

朝の自習

8時からの作業が始まるまでの間、自習の時間になります。自習を制するものは、最強の宮大工になる事が出来ます。えっ、自習するの?と思っている人は、プロにはなれません。プロ野球選手でいうと、プロになるためには、凄まじい努力と運が必要になり、かつ、定員も決まっています。野球は、9人しかグラウンドに立てません。という事は、チームの数*9人が真のプロ野球選手と言えます。それに比べれば、宮大工は努力さえすれば、簡単になれますが、努力をしない人間は、プロにはなれません。宮大工養成塾では、いかにしてプロの宮大工になれるのか?という所に特化していますので、最高の自習環境を整えています。宮大工になるためには、自分との戦いです。人間は、自分勝手な生き物です。それを修行を通じて、律する事ができれば、勝ちです。勝てる宮大工を育てることに重きを置いています。さて、自習では、宮大工の基本技術である刃物研ぎを行ったり、鉋などの自作道具を作ったりと、塾生は自習にはげんでいます。

自習というと、自分が自主的進んでするものなので、今日はいいか。と思ってしまいがちですが、そうなってしまうと、怠けの習慣がついてしまいます。「継続は力なり」という言葉があるように、毎日自習するという習慣をつける事が非常に大切になり、継続する事で、とてつもない力をつけることになります。力をつけるためには、1日にしてならずということです。

朝礼

7:57 ラジオ体操の歌が流れる。あと3分後にラジオ体操が始まる合図でもある。ラジオ体操に向けて、自習を終わらせて、8時からラジオ体操が始まる。ラジオ体操が終われば、工場の神棚にある聖徳太子札に向かって般若心経を唱えて、職人の心得集を全員で唱和する。その後、一人の塾生が、職人の心得集から1つ抜粋し、それを選んだ理由と解説を行い、職人になるために必要な事を再認識をする。それが終われば、塾頭より気づいた事や本日の作業内容などが通達されて、作業が始まる。

次回 予告

作業中の内容について、紹介したいと思います。いつも色んな企業・個人の方が塾の見学に来られます。その時に、礼儀がしっかりしていてすごいですね。と感心されます。これは、別にパフォーマンスでしているのではなくて、実際に同年代の子より意識が高くてすごいので、礼儀がしっかりしているのだと思います。中卒・高卒の子が親元を離れて塾にきます。そして、同世代の友達は、たのしい学生ライフを送りながら、遊んでいる事もあるでしょう。そんな中、宮大工になりたいという子は、それらを辛抱して、自分の未来に投資をしているのですから、それはすごいに決まっています。なので、運営としても、宮大工になったからには、底辺の宮大工で終わるのではなく、必ず勝てる宮大工にしてあげたいと思うわけです。塾生は、自分と戦い、周りの誘惑と戦っています。だからこそ、運営側も塾生を子供扱いする事はありません。それが我々の塾生に対する敬意になります。

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宮大工養成塾では、大阪本校・兵庫校・神奈川校にて宮大工体験を実施しています。現役の宮大工が1対1で行う宮大工体験は宮大工養成塾だけ!!宮大工について五感を使って学びましょう^^体験に関する詳しい内容や各校舎の体験予約は、宮大工養成塾のホームページをご覧ください

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