一般社団法人 宮大工養成塾

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鐘楼堂の修復プロジェクト #00 兵庫校

大きく傾いた鐘楼堂

傾いて危険な状態だった鐘楼堂。このままではいけないと改修工事のご相談を頂きました。

調査・改修検討

現地調査後、まずは仮筋交などで倒壊防止措置を行い、改修工事の検討に入りました。改修方法は、瓦を降ろして軽くなった屋根(丸桁より上の部材)を持ち上げて丸桁下の柱類を組み直す事で決定し、その後自社工場での刻み作業に移りました。

加工場での作業

現場での作業(建て方前)

自社工場での刻みの間に現場で瓦を降ろし、取替部材の解体や柱石の据付も完了改修前の傾きの原因であった柱石の沈下もこれで解消しています。

現場での建て込み準備も完了し、やっと現場組付けの段階まで進みました。ここに至るまでには、現地調査から改修方法の検討、製図、見積り、材木調達、自社での墨付け刻みと仮組み、再度解体し養生した材を現場搬入し組立てと補修とはいえ多くの時間が必要となります。その他現場組みまでには、瓦降ろし、取り替え部材の解体、仮補強、石及び基礎工事、足場組やシートでの養生も必要。

傾いた柱を取り替えるだけ

一見簡単そうな作業のようですが、完了までには宮大工の知恵と技術が多く必要となります。新築と違い、改修工事は より現場対応力の高さや臨機応変さも宮大工には求められるとも言えます。

今後、瓦を葺き直せば改修工事も無事完了となります。これから先何年経っても、地域の方に安心してお参りいただける鐘楼堂となりますように。

兵庫校舎にて宮大工体験実施中

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