なんでも順番があり、順番通りにすれば大抵の事は出来ます。
人の話を最後までしっかり聞く。そして、内容を確認するというくらい丁寧さが必要
宮大工門下生になると、与えられた道具のレベルをいかに向上させるかが大切なります。まずは、ノミを研ぐ所から始まり、道具に魂を入れて行きます。一つの道具の研ぎが平らに研げるまで、他に移ってはいけません。他の道具を使えるようになりたいという事は大切な事ですが、結果として使えない中途ハンバな道具増えるだけです。まともに使えない刃物で加工すると小手先でしか加工出来ないので、まっすぐ突くというような基本的な動作が身につかず、ガタガタな仕事しか出来ないので技術が向上しません。しっかりと手入れされて加工をすると、自分がもっていきたい方向に素直に刃物が進むため、道具の手入れが大切になり、これはちょっとのそっとで身につくようなものではありません。ここを見極めて我慢できるのか?それを指導者が指導できるのか?がかなり大切なポイントになります。
簡単な事ほど、奥が深いです。これは100%を目指す人しかわかりません。
これは、刃物研ぎをいい加減にしている2年目の塾生のノミです。この塾生はある一定の所で伸び悩んでいます。自分の興味のあることにだけ次々と進んでいこうとしますが、それは一番やってはいけないこと。まずは8分ノミを曇りがないまで平らに研ぐ。それが出来たら、次に進む。そして、使ったら、その日のうちに研いで戻しておく。こうする事で、常に切れる状態の刃物を用意できます。これができないとこうなります。そして、切れるノミだけでホゾをつけたりする事で、ノミの基本動作を覚えます。ノミだけで木材を加工する技術は宮大工の卵の基礎であり、これが出来なければ鉋に進むべきではありません。鉋という道具がどれほど便利な道具であるかを理解できないので、鉋の性能を引き出す事が出来ない事と荒取りをどこまで攻めるかが検討もつかなくなります。
一つ一つ丁寧な仕事をするためには、道具を一つ一つプロレベルの状態にすることです。道具だけもっていて、実践で使えないのでは意味がありません。良い仕事をするには、近道はありません。遠回りでも一つずつ着実に戦闘力を増やす事が大切です。地味な事は、宮大工の基礎であり、地味な事の連続が宮大工という人格を造ります。地味に徹して、がんばっていきましょう。
人の嫌がる事を率先して出来る事がめっちゃ大切です。
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