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木材を成形・仕上げを行う大工道具
一般的な鉋で、大鉋・小鉋・豆鉋に分類され、下端が反った鉋を反り台という。
鉋の刃が台に対して直角に入っており、鉋台の下端を平滑にするために使う鉋。
*堅木を仕上げる事も出来る。
刃が斜めに入って鉋台の下角に出ている鉋で、隅の部分を削る鉋。
面を取るための治具が付いている鉋。
外丸・内丸に分類され、台と刃が丸い形状をしている。
大工道具屋さんなどで購入した鉋は「すぐ使い」と書いていない限り、そのまま使えません。それは、刃を裏押ししたりすると鉋の厚みが少し変わるので刃が出すぎてしまったりするため、「8分仕込み」となっている事が多いです。そのため、鉋身が台まで出るように調整する必要があり、それを「表なじみを取る」といいます。
表馴染みを取る前に「鉋身の耳を落とす」「鉋身の裏押しをする」という下処理をしてから、表馴染みを取っていきます。はやく表馴染みをとって使いたい気持ちもわかりますが、これをしておかないと後でグラグラになるので、表馴染みを取る前に必ずやりましょうね。
耳を落とす時は、ダイヤモンド砥石か荒砥石ですると鋼に熱が加わらないので刃への影響がないので推奨します。時間を短縮したい人は、卓上グラインダーを使うよ良いですが、鉋を水で冷やしながら刃先が焼けないように注意しましょう。
裏だしは、金床の上に鉋身を置いて、地金の部分を叩いて、鋼を裏に出していく作業になります。慣れないうちは、刃先を叩いてしまう事があるので、鋼よりも逃げて叩くと良いです。
裏だしをしないと、鉋が鑿のようにべた裏になってくるので鋼を裏に曲げてべた裏にならないように調整しています。
下処理した鉋身の表側に鉛筆をこすり付けて刃を入れた時に、台との接地面を確認します。黒くはっきりと印が付いた所をヤスリや鑿で薄く削っていき、これを繰り返しながら、少しずつ刃を出していきます。最終的に手で押し込んで、3㎜くらいの位置で止まり、玄翁で叩いて刃を出していくようにしましょう。ひとまずは、少し固めで大丈夫です。はじめから緩すぎると、手で刃を入れるだけで鉋台から飛出してしまうので注意しましょう。