今回は、宮大工養成塾を選ぶ理由について、新しく入門する塾生に聞いた事を発表したいと思います。
目次
当塾の統計の中で最も多いキッカケが、
・神社仏閣に訪れた時にみた建築が凄くて、自分もこれを作れるようになりたいと思った
・テレビで宮大工を知ってかっこいいと思った
・学校の授業の中で宮大工が来て、技を見た時に感動した
・Youtubeをみてカッコいいと思った(最近)
・宮大工ドラフトをみて就活のイメージができた(直近)
他にもありますが、こういった事がキッカケで宮大工を目指す形になる人が多い事が分かっています。
宮大工になりたい!!そんな志があっても、どこにいけば宮大工になれるのか?働きながら技術を学べるものなのか??そういった不安があるそうです。
働いても途中で挫折してしまうかもしれない。そうなるんだったら、技術を身につけた状態で就職したい。宮大工としての経験を積めるのは、実践型学習をしている「宮大工養成塾」として認知されているようです。
この仕組みが実現した事で、宮大工の就活に関する捉え方がガラッと変わりました。「就職させて下さい」じゃない。企業から「うちでやってみませんか?」「一緒にがんばりましょう」というオファーになったのです。これは、どちらが偉いとかそういう事を言っているのではなくて、今までであれば、企業は宮大工になりたい素人を集めて時間とお金の投資をしてきました。だからといって、若い子に時間を避ける時間は微々たるものです。この投資が返ってくるのは、かなり低いのです。だから、「育ててやっている」という立場になります。しかし、宮大工養成塾で実践型学習で学んだ塾生はどうなのか??「うちにほしい」という立場になります。多くの宮大工の卵は、技術を身につける前に辞めてしまいます。しかし、昔はそういった仕組みしかなかったので仕方がないのです。でも安心して下さい。今は、宮大工養成塾という宮大工を養成する仕組みができましたので、育ってから就職すればいいのです。
自分は何のために努力するのか??今ならこういえるはず。「宮大工ドラフトで指名されるため!!」高校球児が甲子園を目指す理由。それは、プロになるためです。その登竜門として、プロ野球ドラフトがあり、そのために高校球児は、自分の使える時間を最大限に使って、日々成長する事をしています。宮大工も一緒です。プロになるために、一生懸命努力をします。しかし、プロの宮大工ってなんなんだ??誰が決めるわけでもない。そんな環境で目標を持てるかといえば、難しいです。この宮大工ドラフトというものが出来てしまった事により、より多くの企業から指名を受けるために、努力をする事ができます。
どんな事でも目的がなければ今自分がなんのためにしているのか?と思います。そう思っている人は、地獄の中にいます。当塾では、典座(てんぞ)と呼ばれる食事当番があります。これも目的がなければ、ただの雑用でしかありません。しかし、この典座より自分の成長に繋がる「何か」を求めていけば、成長のための糧となります。典座が存在するということは、何らかしらの意味があるのです。それは人それぞれで、それを見つけれる人は、成長意欲が有る人です。これを雑用だと思う人は、他の事でも学ぶ事ができません。
宮大工になりたい人にいっておきたいのが、どんな仕事であっても区別しないという事です。社寺がやりたいので、住宅はやらない。という人は、自分が嫌と思う仕事から何も学べません。社寺だから頑張る。住宅だからやる気がでないというのは、そもそも仕事というのが何であるかを分かっていません。こんな人が社寺ばかりを沢山した所で、ただの自己満足でしかなく、そこから得るものはたかが知れています。
職人を殺すのは簡単です。仕事をださなければ、活躍する場がないのですから死んでいきます。しかし、多くの職人は、仕事が有る事が当たり前で、仕事をしている事への感謝が薄いのです。だから、社寺はやりたいけど、住宅はしないとか、この仕事は頑張るとかそういう横柄さが出てくるです。本来職人とは、ものをつくる仕事です。その結果、お客さまから喜んで頂ける。これに喜びを感じれる幸せな職業なんです。だからこそ、目の前にある仕事を区別する事なく一生懸命する。これが職人の基本です。
これは私の考えになりますが、私はただ物が作れるだけの職人を育てようなんて思っていません。仕事という事、職人という事を考えた時に、仕事以外の部分でも立派と思ってもらえる職人を育てたいんですね。だからこそ、礼儀礼節も大切です。生活習慣も大切です。努力も大切です。そんな心の底からものづくりが好きで、そのために目をキラキラしている職人を作りたいんですね。そんな人が作ったものというのは、見た目以上に何か感じる物があるんですよ。一見、綺麗な仕事をしていても、それを作った職人の背景が礼儀を知らずに横柄でむちゃくちゃな奴だとすれば、私はそれを認めたくないですね。そういう考えで日々塾生と接しています^^
ほんまもんの職人をつくるためには、常に問答します。
勝負に負けた人がヘラヘラしていれば、「お前は悔しくはないのか!?」
諦めている塾生がいれば「勝負する前から諦めてるやつが、俺は一番嫌いだ!!お前はそれでいいか??」
とか、自分自身から逃げてほしくないんですね。逃げることは簡単です。慰めてあげることも簡単です。けども、そんな簡単な道は選んでほしくない。いろんな事を含めて、その人そのものですから、それを受けいれて、逃げずに真っ正面からドンと向き合ってほしいのです。私は、形式だけを整えるために、この塾を作ったのではありません。宮大工になりたい志のある人を、全員を勝てるようにしてあげる事。そのためにしています。だからこそ、落ちこぼれは作らない。本人が真っ当な方向に進むまで、こちらも逃げない。その信念があります。これは、鉄の信念です。私は諦めない。だから、親は口出し厳禁です。私と塾生のガチのやり取りです。お互い命を削りながらの問答ですから、凄いですよ。これを乗り越えるから、人間ってのは成長するんです。しっかりしているなぁとなるんです。壁を乗り越えてない人間なんてたよん無いですよ。ただの薄っぺらいもんです。
こんな変な塾ですが、私は入門した塾生には、「必ず宮大工にしてあげる」とコミットしています。なので、宮大工を目指す子は、我々と一緒になって宮大工の業界を変えて行きましょう!!あたなの努力が、業界を変える一歩になる。そして、そんな人が多くなれば業界を変革させる力となる。そんな力の根源は、あなたの努力である事を忘れないでください。一緒にがんばりましょう!!