一般社団法人 宮大工養成塾

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質問力=成長力

職人論
2021.01.30

一般社団法人 宮大工養成塾 塾頭の金田です。今回は、質問力についてお話をしたいと思います。

質問力とは!?

職人の世界において、「質問」とは、能力を査定される重要なポイントとなるため、質問力を上げる事は、成長に直結します。つまり、質問力は成長力ともいえる訳です。それについて、詳しく説明をしたいと思います。

さぁ、これから床組の根太を取付していくという場面で、宮大工が作業前に、2人の丁稚(宮大工を目指すの卵の事)から、次の質問をされました。

(1人目)

根太を固定するビスは、どれを使いますか?

(2人目)

根太の固定に使うビスですが、根太の成が60㎜、大引きが105㎜なので、タルキック135㎜を使った方が良いと思うのですが、これで良いですか?前に取付した時も、135㎜で打っていたと思います。数も数えたら60か所分あって、ビスの本数も足りるので、どうでしょうか?

さぁ、あなたなら、どちらを使う?

私なら、確実に2人目の丁稚を使います。説明するまでもありませんが、1人目の子は、何も考えていないからです。宮大工になるための標準指針である「職人の心得集」の中に、「道具の準備ができている人から仕事があります」という言葉があるように、道具を準備するためには、どのような仕事が行われるかを事前に把握または予測し、道具を準備しておく事で、それが評価され、仕事がやってくるという仕組みです。質問も一緒で、質問をするという事は、どのような作業をするのか?どのような手順でするのか?どのような道具が必要であるか?というように、自分が実際に施工するという想定で、自分ならどうするのか?という事を具体的にシュミレーションしておく必要があります。これらをやっていない人は、質問の質が低く、行き当たりばったりの作業が多く、質問もそのたびにします。一方、シュミレーションができている子は、質問の質も高く、まとめて質問をします。

評価と成長

質問を受ける側からすれば、質問の質で、「おっ、そこまで考えているか^^やるな。」となり、仕事を振る時は、考えている子に振ります。「それでいけんの?それじゃあ納まらない所あるんちゃう?」など、逆に答えを教えずに、意地悪な質問を投げ返したりします。その掛け合いが高度になってきて、文句の付けようがないくらいまでいけば、本当の意味で認めてもらえます。認めてもらえるという事は、信頼を得た事になるので、どんどん良い仕事が舞い込んできて、良い仕事ができる=成長するという事になります。

自分の考えをアウトプットしよう

はじめの子に、質問力を求めませんが、質問力を上げる努力は求められます。質問力を上げるためには、「考える」という癖を付ける必要があります。頭の中でイメージしにくいのであれば、ホワイトボードなどに書き出しながら、形にしていけば良いです。そして、重要なので、考えを他の人に伝えるという事です。インプットだけでは、浅い理解程度です。アウトプットができて、初めて理解した事になります。そして、アウトプットすれば、他の人からの意見をもらう事ができます。意見をもらえるような考えを持ち、質問力を鍛えていきましょう。

まとめ

・質問力=成長力

・質問で、あなたの頭の中身がバレてしまう

・具体的にシュミレーションすれば、質問力がUPする

・頭の中で難しい人は、ホワイトボードなどに書き出して形にする

・質問力があがれば、仕事がやって来る

以上

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