一般社団法人 宮大工養成塾

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出雲参拝研修会

2020.10.27
出雲大社 拝殿

10月27日 神無月

出雲地方は、神在月として、知られていますが、ぜんざいは、出雲地方の「神在(じんざい)餅」に起因しています。

出雲地方では旧暦の10月に全国から神々が集まり、このとき出雲では「神在祭(かみありさい)」と呼ばれる神事が執り行われています。

 そのお祭りの折に振る舞われたのが「神在(じんざい)餅」です。その「じんざい」が、出雲弁(ずーずー弁)で訛って「ずんざい」、さらには「ぜんざい」となって、京都に伝わったと言われています。

出雲大社は、神社本殿の形式の一つである大社造りとして、全国に知名度をもちます。

出雲大社本殿は、

員数1棟
種別近世以前/神社
時代江戸中期
年代延享元
西暦1744
構造及び形式等大社造、檜皮葺
文化財データベースより

現在でも建立時の松ヤニがでている不思議な建築になります。

出雲大社の回廊の外の掲示板を使い、プチレクチャーを行いました。ちなみに、現存する最古の大社造りは、島根県松江市にある神魂神社本殿になります。早朝にいくと、朝霧がかかっており、なんとも神秘な雰囲気であった記憶がありますが、また別の機会で紹介したいと思います。

出雲大社と伊勢神宮の式年遷宮の違い。

式年遷宮といえば、伊勢神宮の20年に一度の行事として知られています。なぜ、式年遷宮が必要なのか?所説ありますが、①技術継承のために、20年に一度だと3世代にわたり継承できるため②運気が20年に一度大きく変わるため、20年周期で本殿を新しくする必要があるためなどなど。どれも間違っているとは思いませんが、そのような意図も当然あります。これを建築学的な視点からみるならば、着目すべき点は、伊勢神宮と出雲大社・春日大社の式年遷宮に年数の違いがあるの??という点です。これについて解説されている方はほとんどいないと思いますが、建築学的な視点から見れば、説明ができます。伊勢と出雲・春日の大きな違いは、建物の柱が地中に埋まっているのか、石の上に載っているのか、という違いです。日本古来の建造物は、掘立柱式といって、柱が地中に埋まっており、地面付近で腐食や白蟻の被害を受ける弱点がありました。ところが、飛鳥時代に仏教が伝来すると、礎石立ちの柱が増え、建物の耐久性が格段にUPしました。現存する最古の木造建築は飛鳥時代で、それより前は存在しないのは、これが原因です。さて、話を戻しますと、伊勢は、掘立柱式を採用しておりますので、当然ながら耐久性の問題で、20年に一度が望ましいですが、出雲や春日は、そもそも建て替える必要がないため、修復を式年遷宮というようにしていますが、昔は、何度も立て替えていたそうで、旧春日大社本殿が、春日系の神社に払い下げをされて、今でもその以降をみる事ができます。

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