まずはじめに刻み教訓で学んで頂きたいのは、「所詮人間がする事なので、法則が存在する」という事です。難しい刻みであっても、それを分解していけば、一つ一つは簡単で、法則があります。
算数でいうなら、掛け算・割算をする前に足し算・引き算をすると思います。足し算・引き算をしている頃からすれば、掛け算・割算は、ものすごく高度な事に感じると思います。
社寺建築も一見複雑に見えますが、一つ一つは簡単なもので、その集合体にしかすぎません。
その制作過程である「刻み」も同様で、難しく見えるものを「細分化する頭脳」と「それを作る技能」があれば、全ての事が出来てしまいます。
今回の教訓では、細分化して計画的に刻みを進めていける事を目指してがんばっていきましょう。
法則はある。されど、日々の積み上げがないと計画通りに作る事はできない。