この教訓では、部材端部装飾である鎬(しのぎ)突きをマスターするため必要な道具・考え方・実例・練習ドリルの解説をしていきます。
基本編お疲れ様でした。次は、応用編になります。彫刻の入口みたいなもので、基礎ができた人であれば、問題なくできると思います。
目次
外丸鑿 4種
極浅・中浅・深丸の3本を用意しましょう。大入れでも大丈夫ですが、差し鑿タイプの外丸鑿3種があれば使いやすいです。
平の砥石で研ぐタイプは、研ぎ面が平らになっています。刃の中心から右側と左側で木の順目を攻める事が出来るので鎬突きでは活躍をします。
丸の砥石で研ぐタイプは、刃先が薄く切れ味があります。しかし、研ぐために丸の砥石を作る必要があり、面倒ですが切れ味は抜群です。筋彫り彫刻をする時などは、この鑿の方が刃先が一直線になるので、底を決めるのが簡単になります。
今回は、平の砥石で研げるタイプの外丸4種を用意しましょう。また上級編で丸の砥石で研ぐタイプの丸鑿を使うレクチャーがあるので、今の技術で使いやすい簡単でかつ理にかなっているものを使って技術を身につけましょう。
刃先を比較すると、平外丸タイプは刃が曲線になっているのに対して丸外丸タイプは、刃先が一直線に近いタイプになっています。
外丸の裏は、べた裏にせよ
丸鑿だからといって、裏を疎かにすると鎬は綺麗に突けません。裏を使いながら、真直ぐに突く事が大切です。金盤を使って、育て上げた裏は、いい仕事をしてくれますよ
刃先しか裏押し出来ていない事例
大入れ鑿で彫刻しか使わないのであれば、これでも大丈夫ですが、べた裏にした方が、裏を使いながら突く事が出来るので、頑張って裏を育てよう