一般社団法人 宮大工養成塾

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自作道具 鉋の下端定規

2023.09.11

はじめに

この自作道具は、鉋の下端を平らにするために必要な定規になります。現在は、ストレートエッジという精巧なものがありますが、原理原則を理解するためには、この道具を作る必要があります。詳しくは後に記述しますが、ただの定規と思うのであれば、ストレートエッジで事が足りる訳です。刃物研ぎの例でいえば、ただ刃物を研ぐだけであれば、斜めに研いでも問題ないのですが、なぜ真直ぐ研ぐ必要があるのか?と意味を深く考えていくのでば、そこには隠された要素があるという訳です。宮大工にも色んな宮大工がいます。初等教育(1~3年)において、感性を強化するというのが私が宮大工を養成する上で大切な事だと考えています。それ以後は、効率的な事を求めていかざる得ないので、宮大工の感性というよりかは、機械的なロジックが必要になるので。その根本は、感性であり感性に機械的ロジックを使っていくという感覚。人間たるもの、機械や道具に使われるのではなく、使ってなんぼと思います。使うためには、原理原則を理解し、扱える側になる必要があります。便利というのは、人間をダメにします。不便は人間を成長させます。その隠された要素のワンピースがあるのが、この鉋下端定規と言えます。

原理原則は非効率。非効率を極めよ!!

現代の下端定規

ストレートエッジ

これ一つあれば、鉋の直線を確認する事が出来ます。買う時の注意点ですが、R加工してあるものを買いましょう。刃を出している状態でも確認する事が出来ます。予算があれば、両面取タイプ。少しでも予算を押えたい場合は、片面取りのタイプにしましょう。